お歳暮のビジネスマナー完全ガイド|取引先への相場・のし・送り状の書き方
この記事でわかること
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結論:お歳暮は「感謝の形式」であり金額より礼儀が重要
結論
ビジネスでのお歳暮は、取引先への感謝を形にする年末の重要な儀礼です。予算相場は取引先3,000〜5,000円、特に重要な取引先5,000〜10,000円、上司3,000〜5,000円。のし紙は紅白蝶結び(花結び)で「御歳暮」と表書き。送り状は品物が届く前に郵送するのが正式マナー。近年は虚礼廃止の流れもありますが、その場合も年末の挨拶状は送りましょう。
お歳暮の時期と届けるタイミング
お歳暮を届ける時期は、一般的に12月初旬〜12月20日頃が適切です。関東では12月初旬から、関西では12月13日頃からが目安とされています。年末ギリギリ(12月25日以降)に届くのは避けましょう。届け先が長期休暇に入る場合もあるため、ビジネスでは12月中旬までに届くよう手配するのが確実です。
もし時期を逃してしまった場合は、年明けに「御年賀」(1月1日〜1月7日)として贈るか、「寒中御見舞」(1月8日以降〜2月4日頃)として贈ることで対応できます。
取引先・上司への予算相場
一般的な取引先
3,000〜5,000円。継続的な取引への感謝を示す定番の価格帯。菓子折り、コーヒーギフト、缶詰セットなどが人気です。
特に重要な取引先・大口顧客
5,000〜10,000円。年間の取引額やお世話になった度合いに応じて。高級ハム、ブランド菓子、上質な日本茶セットなどが選ばれます。
直属の上司
3,000〜5,000円。部署の慣習に合わせましょう。最近は上司への贈答を禁止している企業も多いので、事前に社内ルールを確認してください。
注意点
お歳暮はお中元と同額か、お中元より高い金額にするのが慣例です。毎年贈る場合は前年と同額以上を維持しましょう。急に金額を下げると失礼にあたることがあります。
のし紙の書き方
表書き
のし紙の表書きは「御歳暮」が正式です。水引は紅白蝶結び(花結び)の5本または7本を使用します。蝶結びは「何度あっても良いこと」に使う水引で、毎年繰り返すお歳暮にふさわしい形式です。結び切りは使いません。
名入れ
個人の場合はフルネーム、会社から贈る場合は「株式会社○○」と社名を入れます。部署から贈る場合は「○○株式会社 営業部」のように部署名まで記載するのが丁寧です。連名の場合は右側が目上の人(上位者)になるよう配置します。3名を超える場合は代表者名+「外一同」と記載するのが一般的です。
内のしと外のし
配送する場合は「内のし」(包装紙の内側にのし紙をかける)が一般的です。直接手渡しする場合は「外のし」(包装紙の外側にのし紙)にして、贈り主がすぐわかるようにします。ビジネスシーンでは配送が主流なので、内のしが多いです。
送り状(挨拶状)の書き方
正式なビジネスマナーでは、お歳暮の品物が届く前に送り状(挨拶状)を郵送します。品物と同時到着でも構いませんが、先に届くのが最も丁寧です。送り状はハガキまたは封書で送ります。
送り状の基本構成
送り状には以下の要素を含めます。時候の挨拶(「師走の候」「歳末の候」など)、日頃のお取引への感謝、お歳暮の品物を別便で送った旨、品物の到着予定日(わかる場合)、来年も変わらぬお付き合いへのお願い、結びの挨拶です。堅くなりすぎず、誠意が伝わる文面を心がけましょう。
送り状の例文
拝啓 師走の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。本年は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。つきましては、ささやかではございますが、日頃の感謝の気持ちとして別便にてお品をお届けいたしました。ご笑納いただければ幸いです。来年も変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。末筆ながら、貴社のますますのご発展と皆様のご健勝をお祈り申し上げます。敬具――このような形式で書くのが一般的です。
おすすめのお歳暮ギフト
ビジネスシーンでのお歳暮は「万人受けするもの」「日持ちがするもの」「かさばらないもの」が基本です。取引先のオフィスに届く場合は、社員全員で分けられるものが喜ばれます。
定番の人気商品としては、とらやの小形羊羹詰め合わせ(約3,000円〜)は老舗の安心感と個包装の便利さで不動の人気。スターバックスのコーヒーギフト(約3,000円〜)はオフィスで楽しめる実用品。日本ハムのハムギフト(約4,000円〜)は家族がいる方への定番。千疋屋のフルーツゼリー(約3,500円〜)は見た目も華やかで女性が多い部署に好評。AGFのコーヒー・紅茶アソート(約3,000円〜)は消耗品として気兼ねなく受け取ってもらえます。
虚礼廃止への対応
近年、大手企業を中心に「虚礼廃止」の流れが広がっています。お歳暮やお中元のやり取りを社内規定で禁止・制限する企業が増えており、事前の確認が必須です。取引先が虚礼廃止の方針を取っている場合、品物を送ると先方に困惑や手間を与えてしまいます。
確認方法
営業担当者や窓口となる方にさりげなく確認するのが確実です。「年末のご挨拶の品をお送りしたいのですが」と切り出し、先方の反応で判断しましょう。公式サイトで虚礼廃止を表明している企業もあるので事前にチェックしてください。
虚礼廃止の場合の代替対応
品物は送れなくても、年末の挨拶状やメールは送りましょう。「本年も大変お世話になりました」と感謝の気持ちを言葉で伝えることが重要です。対面での年末挨拶回りも効果的です。品物ではなく、カレンダーや手帳などの実用的な販促品に留める企業もあります。
喪中の場合のお歳暮
お歳暮はお祝い事ではなく「日頃の感謝を伝えるもの」なので、贈る側・受け取る側のいずれかが喪中であっても基本的に贈って問題ありません。ただし、四十九日が過ぎていない場合は時期をずらし、年明けに「寒中御見舞」として贈るのが無難です。のし紙は通常通り紅白蝶結びの「御歳暮」で構いませんが、先方が喪中で気になる場合は白無地ののし紙を使う配慮もあります。
よくある質問
Q. ビジネスのお歳暮の予算相場はいくらですか?
一般的な取引先は3,000〜5,000円、特に重要な取引先・大口顧客は5,000〜10,000円、上司は3,000〜5,000円が相場です。お中元と同額かそれ以上にするのが慣例で、前年より金額を下げるのは避けましょう。
Q. お歳暮ののし紙はどう書けばいいですか?
紅白蝶結び(花結び)の水引で、表書きは「御歳暮」。会社から贈る場合は社名を、個人なら氏名をフルネームで記入します。配送の場合は内のし、手渡しの場合は外のしが一般的です。
Q. 取引先が虚礼廃止の場合はどうすればいいですか?
品物は送らず、年末の挨拶状やメールで感謝を伝えましょう。対面での年末挨拶回りも有効です。カレンダーや手帳などの販促品に留める方法もあります。事前に先方の方針を確認することが大切です。
Q. 喪中の場合もお歳暮を贈っていいですか?
お歳暮はお祝い事ではなく感謝を伝えるものなので、喪中でも基本的に贈って問題ありません。ただし四十九日が過ぎていない場合は年明けに「寒中御見舞」として贈るのが無難です。